
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
初となる全国選抜高校大会に出場する大分鶴崎の男子テニス部。3年前に末延辰夫監督が赴任してから改革が始まった。「赴任した当初はコートが草だらけ。練習もしたり、しなかったりという状況だったので、部としての目標や方向性、ルール作りから始めた」。その年の3年生は末延監督の指導を素直に受け入れ、飛躍のきっかけとなる土台をつくってくれたという。
順調に結果を出し、九州大会に出場できるようになると、実力のある選手が集まるようになった。好循環が続き、昨年11月の全国選抜高校大会の九州地区大会に県第2代表として出場し、本戦への出場権を射止めた。末延監督は「2回戦で負け、敗者戦になってからもチャレンジャーとして試合ができたが、さすがに全国行きがかかった試合では緊張でプレーに硬さがあった。ただ、その中でも選手は持っている力を出してくれた。これまで築き上げたことが形となった」と振り返る。
全国大会に向けて良い雰囲気で練習できている
初めての全国舞台は「ノープレッシャーで戦おう」と呼び掛けるのは、キャプテンの中島大和(2年)。「全てが初めてのことなので楽しみたい」と話すが、勝負へのこだわりは強い。188cmの長身から繰り出す強烈なサーブとリーチの長さを生かしたストロークでシングルスの1番手として出場する。同2番手の板井勇士朗(同)とともに、チームに勢いを与える役割を担う。個人戦にも出場する川辺一真(1年)はオールラウンダーで、団体ではダブルスで出場する。「相手によってプレースタイルを変え、結果に結びつけたい。勝っても負けても次につながる大会にしたい」と気負いはない。
全国デビューを控え、練習の雰囲気は良く、声も出ている。「明るく楽しむテニスが鶴崎のスタイル。全国でもその良さを発揮したい」と中島。新たに歴史を塗り替え、次の目標となる全国高校総体の出場を目指す。末延監督は「上級大会を経験することで、一気に成長することもある。選手は伸び伸びプレーをしてほしい。そこから課題が見つかればいい」と話した。
全国選抜高校大会での目標はベスト8
(柚野真也)
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