3年生、夏物語2023 野球 野球小僧の熱い夏は終わったが情熱は尽きない 尾崎泰地(竹田3年) 【大分県】

2023/07/11
  • 高校野球

 尾崎は9回まで一人で投げ抜き、仲間の援護を待ったが、2得点に留まった。「詰めが甘かった」と試合後は悔しさをこらえ切れず涙があふれた。キャプテンとしてチームをまとめた1年間は必死だった。「背中で引っ張れるようなキャプテンになろうと頑張った」(尾崎)。思っていることを叱咤(しった)するタイプではなかった。選手それぞれの性格を見抜き、言葉を選び、配慮を忘れずにチームが同じ方向に向くようにコミュニケーションを図った。藤沢監督が「お前は疲れないのか」と言うほど気配りのできるキャプテンだった。

 

 野球小僧の高校最後の夏は終わった。「やり切ったとは言えない。これで競技人生を終える千陽たちともっと野球がしたかった」と無念さをにじませた。それでも「これは通過点と言えるように、上のレベルで続けたい。この敗戦を今後の野球人生につなげたい」と次の目標に向けて歩み始めた。

 

 エースとして9回148球を投げ抜いた

 

 

(柚野真也)

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