県高校総体男子バスケットボール競技 インターハイ初出場を決めた別府溝部学園

2019/06/09
  • 高校総体

第67回県高校総体男子バスケットボール競技

6月3日 決勝リーグ最終日 ダイハツ九州アリーナ

別府溝部学園 104-92 日田

    1Q 18-26

    2Q 25-27

    3Q 31-17

    4Q 30-22

 

 

 創部からわずか5年のチームが、県高校バスケットボールの歴史をまた一つ塗り替えた。別府溝部学園が昨年度の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)初出場に続き今大会も初優勝。同校初となる全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。

 

 実力が拮抗した決勝リーグで、唯一の全勝で迎えた最終戦は「打倒溝部」を掲げて挑み続ける日田との熱戦。第1Q(クオーター)、第2Qともリードを許し、10点ビハインドで迎えた後半は、多くの観客が手に汗を握り見守る中、コートもベンチも集中力を切らすことなく得点を重ね、104-92で逆転勝利。昨年のウインターカップ予選から県高校新人大会に続き、王座を譲ることはなかった。

 

 今大会では課題としてきたメンタル面の強化が見られた。身長205cmのザリメンヤ・カトウ・フセイン(2年)を徹底マークされたが、冷静にアウトサイドに展開し、相手ディフェンダーをうまく引きつけて得点する場面が多く見られた。キャプテンの永留圭大(3年)を中心に、3点シュートやミドルシュートの成功率を高め、ディフェンスからの速攻による得点など、高さだけではない得点力を見せつけた。追われる立場になった彼らだが、プレッシャーを力に変えて着実に勝利を重ねたのは成長の証しだ。

 

 末宗直柔監督は「一度でもリードを許すようではだめ。常にリードしたまま勝ち上がらなければ全国では勝てない」と今大会を総括した。決勝リーグでは3戦とも立ち上がりで相手にリードを許す戦い方になったことを厳しい言葉で振り返ったが、「ベンチを含め、試合の流れを読む力がついてきた。セカンドチームも使えるレベルになってきた」と話すように、チーム力の底上げに手応えを感じている。守備力も着実に強化されており、目線を常に全国に向けるチームの成長は止まることはない。

 

ベンチも一丸となり県総体初優勝を決めた

 

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