
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 全員が主役になる柳ケ浦式バスケ論 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(後編)
バスケ
“注目選手”にスポットを当て、気になるライバルを聞いた県総体直前企画。5月26日から大会が始まるバスケットボールの女子選手を特集した最終回。
有墨遥野(大分2年)
ポイントガード、162cm、大分中学校出身
中高一貫校の大分高校の女子バスケットボール部1期生。中学1年次はベンチメンバーだった。真面目にコツコツと努力し、今ではチームに欠かせないポイントガードとなった。
スピードに乗ったキレのあるドリブルで相手陣内にボールを運ぶ。激しいプレスを見舞われても、単独突破を試みる。「緩急をつければ、もっとうまくなる」と楠本哲二監督の指導を受け、最近は得点力も上がった。有墨は「これまで以上に気持ちが強くなった」と相手を恐れることなく、自分から仕掛け、シュートで完結するプレーを好む。創部2年目、「優勝しなければ満足できない」と県総体で初タイトルを目指す。
気になるライバルは?
木下菜月(中津北2年)
同じ学年だけどウインターカップ(全国高校バスケットボール選手権大会)を経験している。ボールを運べ、自分で点を取ることもできる。県総体で優勝するためには負けられない相手。中津北のディフェンスは強烈だけど、何度でも突破してチームのために頑張りたい。
木村美月(中津北3年)
ポイントガード、158cm、王子中学校出身
チームメートを盛り上げるムードメーカー的存在。4月の南九州四県対抗バスケ選手権大会県予選は、チームの持ち味であるスピードとディフェンス力を見せつけて優勝した。「最初はいいスタートができたが、最後まで体力が持たなかった」と自分たちを厳しく評価した。「ディフェンスから速攻で得点へつなげたい」という思いが強く、ワンランク上のディフェンスを目指して体力強化を課題に挙げる。
オフェンスでは木村を起点として得点につながる場面も多く、周りの動きを冷静に判断しながら落ち着いた試合運びができ、自ら積極的にゴールへ向かう攻めのプレーもできる。「県内無敗で九州ナンバー1、全国ベスト8以上を目指す。今年のチームは絶対行ける」と力強く目標を語った。
気になるライバルは?
木下菜月(中津北2年)
チームメートで同じポジション。シュートバリエーションが多く、オフェンスもディフェンスも能力が高いので、頑張らなければいけないと思わせてくれる存在。もっとオフェンス力を強化して、いつも攻めの姿勢を忘れず試合に臨みたいし、ガードとして周りのみんなの能力を最大限に引き出せるプレーヤーになりたい。
小松結希(情報科学3年)
ポイントガード、160cm、明野中学校出身
目標としていた4強入りを果たし、勢いのあるチームをまとめるキャプテン。井上聖也監督は「真面目で一生懸命。言われたことを、しっかり行動に移せる理想的なキャプテン」と賛辞を惜しまない。
試合前のアップから大きな声を出し、チームの雰囲気を盛り上げる。試合が始まれば冷静に試合を組み立て、仲間の力を引き出す。「シュートがうまい。コンスタントに2桁得点できる力がある」と井上監督は話すが、本人は「チームワークで勝負するチームだし、ウチにはシューターがいるので気持ち良くシュートが打てるようにパスを回したい」と縁の下で支える役割を担う。
4月の南九州四県対抗バスケ選手権大会県予選では、最終日まで残り、これまでと異なる会場の雰囲気を経験した。「先輩たちが頑張ってくれたおかげでここまでこれた。これからもベスト4に定着したい」と情報科学の新たな歴史をつくると意気込む。
気になるライバルは?
木下菜月(中津北2年)
これまで何度か対戦したけど、いつも止められない。ドライブが鋭い。でも、これまでに比べたら対抗できるようになった。もっと体力をつけて、後半も勝負ができるようになりたい。シュートのアベレージも上げて、チームの勝利に貢献したい。
県高校総体直前特集
バスケットボール女子 ①いま注目すべき選手の気になるライバル
(黒木ゆか、柚野真也)
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