臼杵高校 主力欠くなか貴重な経験を積んだ1年生

2018/04/29
  • 高校総体

県高校総体直前特集 バレーボール女子#02 臼杵高校

 

 王者・東九州龍谷高校(東龍)に次ぐ、女子バレー3強の一角を担う臼杵。全九州バレーボール総合選手権大会県予選会では、主力のほとんどをけがで欠くという厳しい状況の中、見事準優勝を手にした。

 

 今大会は1年生の活躍が光った。特筆すべきは準決勝の国東戦。1セット目を先取され、2セット目も常にリードされる苦しい展開だった。終盤に19-23と追い込まれたが、ここから驚異の粘りを見せた。1年生のピンチサーバー大西美里が強気のサーブで流れを引き寄せると、河野夏希(1年)らスパイカーが次々と得点をあげ逆転に成功。3セット目もそのままの勢いで見事に接戦を制した。

 

 決勝では力尽き、東龍に完敗したが「何が通用して、何が通用しないのかこの時期に経験できたのは大きい」と辻郁徳監督は手応えを口にした。県高校総体へ向け、チーム飛躍の鍵を握るのは今大会で貴重な経験を積んだ1年生。辻監督は「いい選手がそろっているが、まだまだ中学生レベル。やらされるのではなく、自分の頭で考え動くことができるようになって初めて高校生のレベルといえる」と話し、決して甘やかすことはない。今後は考える力を養うため、あらゆる場面を想定した練習に取り組んでいくことになる。

 

 先発メンバーがけがから復帰すれば、キャプテンでセッターの川野芽生(3年)を生かせるようにスパイカーを鍛え、1年生から3年生まで全員で攻めのスタイルを構築する。昨年の県高校総体は4位だったが、今年は選手層の厚さを武器にさらに上位を狙う。

 

けがで出場時間が制限された川野芽生

 

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