
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
全国高校総体ホッケー男子
1回戦 7月30日 徳島県立阿南光高校ホッケー場
玖珠美山5(0−0、0−0、3−0、2−0)0北海学園札幌(北海道)
2回戦 7月31日 橘港中浦緑地公園ホッケー場
玖珠美山0(0−0、0−0、0−1、0−1)2今市(栃木)
全国高校総体のホッケー男子で玖珠美山が奮闘した。目標とするベスト8には届かなかったが、高橋伸介総監督は「選手はよく頑張った。全国トップクラスの高校と真剣勝負ができた。力の差があったが十分に戦えることを証明した。国体ブロック予選に向けてこの自信を力に変えたい」と総括した。
九州王者として臨んだ今大会は、初戦で北海学園札幌と対戦し、5−0で快勝した。前半は拮抗(きっこう)した状況が続いたが、ハーフタイムにアーロン・ボール監督の「楽しめているか。君たちの力はこんなものじゃないだろ」との言葉で吹っ切れた。後半1分に幸田大輝(3年)の先制点で均衡を破ると、その3分後に追加点が生まれ、一気に流れをつかんだ。堅守から攻撃時はパスを回して、相手ゴールに迫る自分たちのスタイルを貫くと、その後も追加点を奪い、無失点で試合を終えた。
1回戦は堅守からリズムをつくった
翌日の2回戦、第3シード今市との試合は、初戦勝利の勢いをぶつけた。格上相手に互角に戦い、スコアレスで前半を折り返した。後半も堅い守備から少ないチャンスを得点に結びつけようとしたが、一瞬の隙を突かれて先制点を許す。ただ、ここから集中力を切らすことなく、第4クオーターではGKを攻撃に加える捨て身の戦術で反撃を試みた。押し込む時間は続いたが、ゴールは遠かった。カウンターから追加点を奪われ0−2で試合を終えた。
ベスト8にあと一歩及ばなかったが、キャプテンの林丈太郎(3年)は「今年は昨年に比べ個人技で劣っていたが、チーム力でカバーした。九州大会で優勝したことはまぐれでないことを示すことができたし、もっと上を目指せると思えた。もう一度全国の舞台に立てるように攻撃をレベルアップしたい」。今月末にある国体ブロック予選を勝ち抜き、本戦の出場を目指す。12月の全国高校選抜に向けての収穫と課題も明確になったインターハイを終えた。
強豪を相手に手応えをつかんだ玖珠美山
(柚野真也)
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