#スポーツのチカラ 県高校総体 ハンドボール女子 大分6年連続V これが「有終の美」ではない

2020/08/07
  • 高校総体

 まれに見る大熱戦だった。県高校総体の女子ハンドボール決勝は前後半60分で決着が付かず、延長、再延長となり、最後は7mスローコンテストまでもつれた。大分が20-19で大分鶴崎に競り勝ち、6年連続8回目の栄冠に輝いた。

 

 新チームになってから両校の対戦成績は1勝1敗と五分。3年生の主力に原川中学校で全国大会優勝を経験した選手が大分に3人、鶴崎に4人と分散したことで実力が拮抗していた。大分の守護神・幡東妃美希(3年)は「試合になれば敵。負けるわけにはいかない」と宣戦布告し、鶴崎の得点源・石川空(3年)は「最後に勝つのは私たち」と応戦。両キャプテンから試合に懸ける強い思いを感じた。

 

 試合は序盤からシーソーゲーム。幡東を中心とした堅守の大分に対し、鶴崎は石川を軸に多彩な攻撃で隙を突く。互いの持ち味が発揮されていたが、大分の選手の動きが重かった。幡東が「優勝しなければいけない気持ちが強すぎた」と指摘したように、これまでの先輩が築いた5年連続の優勝が重くのしかかった。大会前にレギュラーの座をつかんだ下川夏穂(3年)は、「プレッシャーに押しつぶされ、やるべきことができなかった」と悔やむ。それでもロースコアに持ち込み、得点を引き離されなかったことは底力がある証拠だ。

 

好セーブでチームの危機を救った幡東妃美希

 

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