国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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女子テニス 福徳学院高校 粘りのラリースタイルで初戦突破目指す
全国高校総体の目標
ベスト8
2日から始まる全国高校総体の女子テニス競技団体戦に出場する福徳学院は、万全の状態で臨めそうだ。これまで控え選手を含めギリギリの人数で勝負を強いられたが、4月から1年生が6人加わり総勢13人となった。全国の強豪校に比べると少数であるが、全員が戦力として高いレベルで練習してきた。
県高校総体では他校を寄せ付けず11連覇を達成。全九州体育大会では1回戦で惜敗したが、多彩な攻め手を持つ相手に対し、粘り強くラリースタイルで対抗した。ハードヒッターはいないが、「打って、待って、次のリカバリーを準備した。長い試合になればなるほど相手のミスが増えた」とキャプテンの河野海来(3年)。最後まできびきび動き、相手を苦しめた。思うような結果は出なかったが試合内容は納得できるものだった。また、団体経験の少ない1年生が会場の雰囲気を知り、チームで戦う意義を体感できたことも次のステップにつながる。
全国高校総体は炎天下の中で戦う体力勝負。我慢比べを制する地力はある。曜日崇監督は「走り負けない練習はしてきたし、自分たちから崩れないように丁寧なテニスをすればチャンスはある」と話す。1回戦は岐阜商業、これまで練習試合や全国大会で対戦したことのある相手だ。「互いに手の内は分かっている。心が折れたら負ける。長いラリーに持ち込みたい。初戦を突破すれば一気にベスト8まで駆け上がるチャンスはある」(曜日監督)。
全国総体では1回戦が山場となる
この夏のキープレーヤー
河野海来(3年)
153cm、南大分中学校出身(前所属先はジュニアテニスアカデミーラフ校)
153㌢の小さな体でコートを駆けずり回る。「粘り強くラリーをして、長い試合になれば勝てる」。そう言い切れる強さで勝ち上がった。県高校総体では団体戦に続き、シングルス、ダブルスの三冠に輝いた。流れを変えたいときに集中力を高め、勝機を呼び込む術を知る。
「高校に入って伸びた選手。コツコツと積み上げたスタイルは崩れない。最後まで走りきれる運動量、どんな球も打ち返す技術がある」(曜日監督)。不屈のプレースタイルでチームを引っ張る主将への期待は大きい。
河野は「日に日に緊張感が高まって、いい練習ができた。感謝の気持ちを忘れずに、チームの心を一つにしてベスト8を目指す」と決意。小さな体に闘志を宿し、粘りのプレーと諦めない心でチームを引っ張り、シングルス、ダブルスで好結果を残す覚悟だ。
(柚野真也)