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6/30 MON 2025

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バドミントン男子 別府鶴見丘高校 団結力と総合力で勝負

バドミントン男子 別府鶴見丘高校 団結力と総合力で勝負

インターハイの目標

ベスト8以上

 

 5年連続16回目の全国高校総体出場を決めた別府鶴見丘高校男子バドミントン部。個人戦のシングルス、ダブルスではベスト4の全ての選手が別府鶴見丘の選手という圧倒的な強さを見せた。指導24年目の渡辺仁友監督は県高校総体で優勝できた理由について「これまでは毎年絶対的なエースがいたが、今年はいない。だがそれぞれがきちんと役割を果たせるという意味では、選手層が今までで一番厚い」と、これまでの鶴見丘カラーとはまた違った戦いぶりに期待を寄せている。

 

 九州大会ではナショナルチーム所属の選手を有する熊本学園大学付属に初戦で敗退。「本来の力を出せなかったことが敗因だ」と振り返り、「全国では同じ失敗を繰り返さないようにという気持ちが生まれて、一日ごとに強くなっている」(渡辺監督)。九州大会の敗戦は全国高校総体への大きなモチベーションとなったようだ。しぶとい攻め、守り抜く強さなど、基本的なことではあるが、県高校総体、九州大会で見えた課題をそれぞれが自覚し、常々「前回の自分を1でも越える」という高い意識を持って練習に励む選手たちは日に日に成長している。課題を越えたときに気持ちが強くなり、体力も自然と強化されていく。一人一人の意識や技術の向上がチーム力につながるという好循環が生まれている。

 

 全国での目標は団体戦ベスト8以上。「ワンチャンスが勝利のカギ。強豪と対戦する可能性はあるが、強い気持ちを持って臨めば勝てる力は持っている」と渡辺監督。どの選手が活躍してもおかしくない“チーム力”を武器に、熱い気持ちを持って全国へ挑む。

 

今年のチームは選手層が厚い

 

この夏のキープレーヤー

 

甲斐千優(3年)

176cm、70kg、坂ノ市中学校出身

 

 バドミントンに出合ったのは小学4年のとき。高校では1年生の頃から試合で活躍し、数々の全国大会に出場した技術と豊富な経験値をもつキャプテン。渡辺監督は「素直な姿勢で練習に励む努力家。自分をきちんと持っていて、プレーにも応用力がある」と評価する。 

 県高校総体では団体戦メンバーとしてチームに貢献。また、1年の時からペアを組んでいる三浦凜太郎(3年)とのダブルスでも優勝し、全国高校総体出場を決めた。九州大会では「タッチの遅さを痛感した。競り合いで勝つためには克服しなければいけない」と、改めて実感した課題に向けて前向きに練習に励んでいる。またどのチームにも負けない応援の声が力になったという。「応援してくれている人たちに恩返しができる試合をしたい」と全力プレーを誓う。

 

 

(黒木ゆか)

大会結果