国体九州ブロック 水球少年男子 激戦を制し、7年ぶりの国体出場 【大分県】

2023/08/14
  • 国体

 力試しとして臨んだ6月の末弘杯全九州高校選手権では、宮崎工業に5-15のコールド負けで惨敗した。ショックは大きかったが3人の3年生を中心に「まだまだ力不足。これまで以上に意識を高めて、全国を目指そう」とギアを上げた。失点が多かった守備を再構築し、攻守の切り替え、運動量で相手に負けないタフさを身に付けた。永松監督が「このチームは負けた試合を力に変えられる。反省材料をフィードバックすることで力を付けてきた」と語るように、今大会も長崎戦に負けた後も、しっかりと修正した。

 

 エースとしてチームを引っ張った加部智也(3年)は、「初戦の長崎戦は守備が破綻したわけではなかった。相手に対し、もう一歩詰めようと再確認した」と語ったように、沖縄、宮崎との試合では、相手のポイントゲッターに対し、守備の強度を強め、ロースコアに持ち込み、勝機を呼び込んだ。永松監督は「応援してくれた方々にようやく恩返しができた。選手の能力、実力、勝ちたい思いもあった。あとは結果だけだった。それが形になったことがうれしい」と喜んだ。

 長い年月を掛けて普及、育成、強化の取り組みが実を結んだが志は半ば。「全国で勝ってこそ。基礎体力はあるので、これからは応用が必要。水球の知識を高め、もう一度結果を残したい」(永松監督)と気を引き締めた。

 

国体出場を決めた瞬間、歓喜の輪が広がった

 

 

(柚野真也)

 

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