国体九州ブロック 水球少年男子 激戦を制し、7年ぶりの国体出場 【大分県】

2023/08/14
  • 国体

 勝利を決めた瞬間、選手、監督、そして関係者らも歓喜の涙を流した-。国体九州ブロックの水球少年男子が7年ぶりの国体出場を決めた。初戦の長崎に敗れ、第3代表決定戦では沖縄に14-13の僅差で勝利すると、代表枠を懸けた宮崎との試合はペナルティースロー(サッカーでいうPK)までもつれる熱戦となったが、勝利をつかんだ。

 

 今大会の参加チームのほとんどが、県内の実力者が集まった選抜チームであったが、大分県代表は大分商業の単独チームだった。十数年前は水球の強豪県であった大分だが、競技人口の減少とともに衰退した。再建への道のりは決して楽ではなかったが、普及、育成、強化を一体となり取り組み、競技に関わるすべての人が尽力した。

 

 今年4月に大分商業に赴任した永松拓真監督は、強化を引き受けた一人。練習初日にミーティングを開き、選手それぞれに目標を聞いた。多くの選手が「全国を目指したい」と言ったが、「全国は甘くない」と一喝。現時点の実力、全国を目指す上で必要な体力、技術、戦術を明確にしたうえで、チームの意思統一を確認した。選手のモチベーションは高く、「国体出場」を掲げ、保護者や競技関係者のサポートを受け、まい進した。

 

僅差の勝利で勝ち上がった

 

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