カヌー少年男女 仕上がり良く、本国体で好成績を狙う

2019/09/01
  • 国体

 カヤックシングルに出場する進聡一郎(大分舞鶴2年)は、カヌーを始めて1年半余り。中学まで野球一筋だったが、高校入学を機にバットを置き、新たな挑戦としてパドルに持ち替えた。野球で培ったバットコントロールはカヌーでも生きた。「線が細く、パワーはないが感触がいい」と足立和宏監督。カヌーでいう感触とは、水をつかむ感覚で、「進はパドルの先まで神経が行き届いている。これからが楽しみな選手」と期待する。進は「夏の合宿で(艇の)前で水をキャッチする感覚をつかんだ。タイムは上がっている」と国体では入賞を目指す。

 

カヤックシングルに出場する進聡一郎

 

 少年女子で唯一、国体出場する大島沙耶佳(情報科学2年)はカヤックシングルに出場する。文部科学大臣杯では500㍍女子カヤックペアで7位、同フォアで6位となった。「国体では1人。レース前は緊張するかもしれないが冷静に組み立てたい」と語った。中学まで陸上の中距離選手だった大島は、後半追い上げ型。「終盤に接戦になれば燃える」とゴールまでもつれ合う展開になれば勝機はある。

 大島も荒金や進と同じように高校からカヌーを始めた。入部当初は先輩の背中に追いつくことを目標としてきたが、これからは引っ張る立場となる。「全国には上には上がいる。国体では自分の立ち位置を確認して、次につながるようなレースをしたい」と、これまで同様に目標を明確にしステップアップし続ける。

 

カヤックシングルに出場する大島沙耶佳

 

(柚野真也)

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