春の高校バレー県予選前特集 男子(3) 苦難を乗り越え、チームを再構築した大分工業 【大分県】

2023/10/31
  • 冬の全国大会

 全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の県予選が間もなく始まる。男子は17チームが参加、ここではシード4校を紹介し、大会の戦い方を展望する。第3回は第2シードの大分工業。エース不在で新たなスタイルを構築し、頂点を目指す。

 

 連覇を狙う大分工業は、新チームとなり県高校新人大会、全九州総合選手権県予選で優勝した。6月に行われた県高校総体でも優勝を目前としていたが、予期せぬ事態に見舞われた。絶対的エースとしてチームをけん引してきた小野太聖(3年)が試合途中に前十字靭(じん)帯を損傷し、立て直すことができずに準優勝に終わった。

 

 春の高校バレー県予選でも小野の復帰は望めない。そのため県高校総体以降、新たなチームづくりに注力してきた。江崎裕之監督は「得点の9割を決めていたエース不在の影響は大きい。プレースタイルを全面的に変える必要があった。さまざまな練習を行い、どうすれば勝てるのか可能性を模索したが、当初はゲームをカタチにすることさえできなかった」と振り返る。プレースタイルの変化に戸惑う選手も多く、苦い体験をしたのは一度や二度ではない。しかし、苦境の中でも選手たちは自分たちの弱さと向き合い、ひたむきに練習に取り組んできた。「新しいチームスタイルの詳細は明かせない。選手たちの努力は着実に実を結び、現在は県高校総体前と比較しても遜色ない仕上がりになっている」という。

 

再構築したチームの仕上がりは良い

 

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