全国高校サッカー選手権県予選前企画(5) 大分鶴崎 勝ち切るために細部にこだわる 【大分県】

2023/09/27
  • 冬の全国大会

 10月21日に幕を開ける「全国高校サッカー選手権大分県大会」。36チームが集い、憧れの選手権を目指す。3年生にとっては高校部活動の総決算となる大一番だ。どのような熱戦が見られるのか。シード校を中心に注目チームを紹介する。第5回は県高校新人大会、県高校総体と優勝候補に挙がりながら、ここまで無冠の大分鶴崎。

 

【チームパラメーター】

攻撃力 9

守備力 8

組織力 9

体力 10

精神力 9

3年生力 9

 

 戦力が整い、チームの一体感も最高潮だった5月の県高校総体で、まさかの3回戦敗退。山本一広総監督が「『負けに不思議の負けなし』というが、なぜ負けたのかわからない」というほどだ。それでも、「なぜ、負けたのか」を突き詰め、「何が起きても勝つチームになる」ため、全てをつぎ込んだ。

 

 目指すスタイルは変わらない。全員でパスをつなぎ、主導権を握る。意識したのは、攻守の切り替えの部分。速くすることで一瞬のチャンスをつくり、一瞬のピンチをしのぐ。「勝ち切るために一瞬」にこだわった。他にも、最後まで走り切るために週に一度の10km走は欠かすことはなく、誰が出ても戦力が変わらぬようチームの底上げも順調に進んだ。夏休みは県外の強豪校に出向き、強化試合で実戦を積んだ。

 

攻撃力は増し、どこからでも得点できるようになった

 

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