冬の主役たち(2) サッカー男子 大分の双子・今田昴輝と倖聖が左サイドを制圧する 【大分県】

2022/12/22
  • 冬の全国大会

 全国高校サッカー選手権大会(全国選手権)に出場する大分の左サイドから得点を生み出すのが、3年生の今田昴輝と倖聖の双子だ。小学2年生の時に一緒にサッカーを始め、中学では息の合ったコンビネーションで、出身地の長崎県内では「今田ツインズ」として名が知られていた。高校は全国を目指すため、母親と一緒に3人で大分に引っ越した。兄の昴輝は「県予選を突破できなかった過去2年間は全国に行けなかったので、年末年始の里帰りをした時に長崎の友だちと会っても、情けないという思いがあった」と話し、弟の倖聖は「3年目にしてようやく目標が達成できた。大分高校の一員として全国で活躍したい」と誓った。

 

 高校に入学した当初から、ツッコミ役の昴輝、ボケ役の倖聖のにぎやかな性格が受け入れられ、新しい環境にもすぐになじんだ。Bチームからのスタートとなった二人だが、1年生の夏に倖聖がAチームに入り活躍する。「俺も負けられない」と昴輝も得意のドリブルに磨きをかけAチーム入りすると、入れ替わるように倖聖がBチームに降格する。そんなことを繰り返していた二人が2年時にAチームに定着すると「見なくても感覚でわかる」(昴輝)、「考えていることが同じなのでタイミングが外れることはない」(倖聖)と絶妙のコンビネーションでチームの中心となった。

 

今田昴輝(左)と倖聖(右)

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ