
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
優勝のためのポイント
・攻守の切り替えの速さ
・サイド攻撃
・セットプレー
地元開催となった11月の九州高校女子サッカー選手権大会。「想像以上にプレッシャーが大きかった。負けられない試合だった」と林和志監督。柳ケ浦は4強入りし、全日本高校女子サッカー選手権大会(全日本選手権)の出場権を得たが、林監督は「4枠に入り私自身がホッとし、その気持ちがチームに伝染したのかもしれない」と準決勝、3位決定戦で連敗したことを悔やむ。
今年のチームは昨年の全日本選手権を経験した選手が主力となった。個々の技術が高く、これまでの柳ケ浦のスタイルである「縦に速いサッカー」ではなく、ボールを保持して、相手を崩して得点を狙う新たなスタイルに挑戦した。しかし、県内では機能しても九州や全国の強豪校には通用しない試合が続いた。ボールは動くが、ゴールは遠い。キャプテンの川添ゆず(3年)は「矢印がゴールに向かっていなかった」と反省する。九州大会では最低限の結果を得たが、不完全燃焼に終わった。
原点回帰した柳ケ浦
全日本選手権に向けて原点回帰することに迷いはなかった。高い位置から強度の高い守備でプレッシャーをかけ、ボールを奪えば躊躇(ちゅうちょ)なく縦パスを入れるスタイルを加えた。例年は両サイドにスピードとパワーのある選手を配置するが、片方のサイドはスピードを重視し、もう片方はパスワークで崩して展開する今年のチームの特徴を残し、これまでのスタイルに移行することで、戦術の浸透はスムーズだ。川添は「九州では勝ち切れなかったが、今はやることが明確になった。チームの雰囲気は良く、気持ちも乗っている」と手応えを感じている。
前線の安倍乃花(3年)と松木葵(2年)の170センチの長身コンビは好調で、サイドからのクロス、セットプレーから得点を取る形ができ、川添の精度の高いキックから決定機を作り出せている。課題だった守備は運動量を増やして1対1の局面で上回り、カバーする意識も高めて、無駄な失点は少なくなっている。目標は日本一と高いが、まずは前大会と同じく初戦突破して、勢いづけたい。
目標は高く、日本一
(柚野真也)
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