ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 駅伝女子 大分西、最後まで走り抜けた3年間

2021/11/24
  • 冬の全国大会

女子第37回県高校駅伝競走大会

11月6日 大分スポーツ公園内に周回コース

5区間、約21km

2位 大分西 1時間14分54秒

 

 惜しくも2位でテープを切った大分西のアンカー小松愛華(3年)は、ゴール後に「ありがとうございました」とトラックに向かって一礼した。女子第37回県駅伝競走大会で高校3年間の全てを出し切ると誓っていたが、大会当日は走れる状態ではなかった。長らく、シンスプリントとも呼ばれる「脛(けい)骨過労性骨膜炎」に苦しんだ。1カ月もの間、練習はおろかジョギングさえできなかったが、宮川剛監督から「途中で走れなくなってもいい。棄権してもいい。西高のアンカーはお前しかいない」と託され出走した。

 

 「大会までの1カ月は苦しかった」とは小松。毎朝起きて、足の痛みが消えない現実を受け止め、練習ができない日々を過ごす。「私の代わりに他の選手が走るべきだ」と何度も監督に訴えたが、「この3年間、誰よりもストイックに練習してきた姿をみんな見ている。アンカーはお前しかない」と監督の決意は揺らがなかった。

 

笑顔でゴールした小松愛華

 

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