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ウインターカップ県予選特集 バスケットボール(4)男子 大分舞鶴 メンバーを見直し万全を期す

ウインターカップ県予選特集 バスケットボール(4)男子 大分舞鶴 メンバーを見直し万全を期す

 大詰めを迎える全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県予選。 30日から始まる2次予選を前に、ここでは男女の優勝候補2校と今大会の注目選手を紹介する。第4回は男子の大分舞鶴だ。

 

 2月の県高校新人大会では準優勝、6月の県高校総体で3位。あと一歩で全国への道を阻まれている大分舞鶴。進学校であることから県高校総体を最後に引退する3年生もいるため、今大会はメンバー構成を見直し、新たなチームとなった。ウインターカップを目指すと決断したキャプテンの加藤智也を筆頭に、長身センターの宮本英駆、得点力のある高橋尚太郎など3年生が軸となるが、スピードや高さのある1、2年生を加えて万全の体制が整った。

 

 優勝を目指す上でいや応なしに意識してしまうのが、身長200センチを超す留学生を擁する高校の高さだ。池田剛監督は「そればかりに気を取られすぎて、いらない失点やミスもあった」と、これまでの試合を振り返る。自分たちらしいバスケットボールを表現するためには何が必要かを選手たちに問いながら、着実に力を付けてきた。「対外試合ができなかったから、どこまで通用するかははっきりしていないが、選手たちの努力は確実に成長につながっている」(池田監督)。

 

大会に向けて舞鶴らしいバスケを目指した

 

 個々の技術力アップはもちろんだが、特に課題としてきたのは「局面での集中力」。あと一歩勝ち切れない要因の一つであり、それを克服するためにメンタルの強化が必要だった。池田監督は、日頃の練習から一人一人と向き合うことで自覚を促してきた。「メンタルや集中力という目に見えない部分を、いかに高められるか。自分たちのプレーを100パーセント発揮すること。失敗しても、ぐっとこらえて気持ちを切り替えること。勝利を左右する場面では、最後には精神力がものをいう」と池田監督。土壇場でいかに集中力を切らさずにボールへの執念を保ち続けられるか。泥くさくとも勝ちたいという強い思いが全国へのカギとなりそうだ。

 

 先輩たちがこれまで築いてきた常勝軍団としての伝統はいや応なしに付いて回るが、プレッシャーを力に変えるすべを学んだ。「チームのために勝ちたいという純粋な気持ちで戦えば結果は付いてくるはず」と池田監督は期待を寄せる。勝つために必要なことを最後まで追求し、王者奪還を目指して全力で戦い抜く。

 

優勝に向けて視界は良好

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度