敗者の涙④ 春の高校バレー男子県予選 大分工業 栄光を寸前で取り逃した3年生の思い受け継ぐ

2020/11/18
  • 冬の全国大会

 大分南の連覇で終えた男子の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)県予選。決勝戦は第5セットまでもつれる大熱戦となった。晴れ舞台を目前に涙をのんだ大分工業。試合後の江崎裕之監督の言葉が全てを表していた。「あの場面(第5セットのマッチポイント)でスパイクが決まらずシャットアウトを2本食らうということは、お前たちのスパイクは全国では通用しないよと言われているということ。潔く負けを認めて前を向いて来年リベンジすると思うなら、この2点を取り返さないと」。緊迫した場面での決定力が勝負の明暗を分けた。

 

 緊張で硬さのあった第1セットを大分南に先取された大分工業だったが、第2、第3セットを連取して先にセットポイントを取った。勝機は大分工業にあった。しかし、春の高校バレーを経験した3年生の2枚エースを擁する大分南は底力があった。第4セットの勝負所で確実にポイントを取り、勢いづいた。キャプテンの加嶋祐汰(3年)は「自分ならできる、仲間を信じてプレーしたが(大分南の2枚エースの)羽田野拓実と城井隆匡が気持ちのこもったスパイクを打ってきて、それに対応しきれなかった」と悔やんだ。

 

緊迫した場面での決定力が勝負の明暗を分けた

 

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