ウインターカップ バスケ女子県予選 金の糸でつながった中津北が5連覇

2020/10/26
  • 冬の全国大会

全国高校バスケットボール選手権大会(2次予選)

決勝   中津北86 - 83大分

準決勝  中津北107 - 75明豊

準々決勝 中津北103 - 30中津東

 

 試合終了のブザーが鳴り響いた時には勝利の放物線が描かれていたー。この試合で34得点を記録したエース木下菜月(3年)から古林聖奈(3年)にパスが通ると「打つと決めていた。絶対に決める」と迷いはなかった。3点シュートがリングを通過すると同時に、中津北が5年連続13回目の優勝を決めた。

 

 中津北にとって全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県予選は「絶対に負けられない試合」だった。これまで先輩が築き上げた伝統と誇りは、優勝でしか守ることができないことを植え付けられている。7月の県高校総体で準優勝に終わったその日から、名誉挽回のチャンスをじくじたる思いで待っていた。

 

 決勝の相手は県高校総体で敗れた大分。個々の能力の高い相手に対し、試合の入りから「上手さを帳消しにするには走るしかない」(大津留礎監督)と強度の高い守備から速攻で主導権を握り、第1クオーター(Q)で8点リードを奪う。しかし、第2Qで逆転を許し、第3Qも追う展開は変わらなかった。中津北の”伝家の宝刀”であるオールコートゾーンプレスが通用せず、ハーフコートの1―2―2に切り替えても局面は変わらない。それでも選手は勝負を諦めない粘り強さがあった。「選手の気持ちを切らさないようにするのがベンチの役割」と監督自らが選手を鼓舞する。監督の声が「背中を押してくれた」と木下。コートとベンチワークがかみ合った時の中津北は驚異的な力を発揮する。

 

決勝戦で34得点を記録した木下菜月

 

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