春の高校バレー女子県予選特集④ 明確なイメージと高い身体能力を同期した国東

2020/10/23
  • 冬の全国大会

 前回東九州龍谷(東龍)が日本一を飾った全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の女子県予選が明日24日から始まる。今年は新型コロナウイルスの影響により新チームとなってから真剣勝負の場は少なく、対戦データのない一発勝負となる。第4回は打倒東龍に燃える国東。その思いは強く、万全を期して日本一のチームへ挑戦する。

 

 「今年は新型コロナウイルスの影響があったにも関わらず、自分の考えをこれほど落とし込めた年はない」と語ったのは国東に赴任して6年目となる佐藤優介監督だ。日本一の東龍に勝つために、本気で取り組んできたからこその言葉だ。春先の体育館を使えなかった時期は浜辺で練習し、下半身を強化、ジャンプ力を向上させた。7月の県高校総体以降はブロックシステムの構築を図り、選手に戦術を浸透させた。

 

 3年生は入学した頃から週1度の外部トレーナーの指導を受けてきた。3年間の積み重ねは、パワーとスピードに形を変え、スパイクの威力、レシーブを踏み出す一歩は下級生の比ではない。高められた身体能力を武器に、戦い方が明確になったことで選手に迷いはない。キャプテンの塩月菜々子(3年)は「練習も寮生活も一緒だからこそチームワークは強い。県予選に向けて25人全員の心が一つになった」と歩んできた日々に思いをはせた。

 

心を一つにして大会に臨む国東

 

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