全国高校ラグビー 緊張から解き放たれた大分東明が初出場初勝利

2019/12/28
  • 冬の全国大会

 第99回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕した。初出場となる大分東明は飯田高校(長野県)と対戦し、35—0で歴史的1勝を挙げた。キャプテンの若松納央(3年)は、「めちゃくちゃ緊張してエンジョイラグビーができなかった。それでも低いタックル、速い展開はある程度できた」と笑みを浮かべた。

 

 堂々の初陣だった。試合開始直後は緊張でミスが続いたが、時間とともに自分たちのスタイルを取り戻した。白田誠明監督は「思った通りだった。初めての花園で緊張するなというのが無理なこと。選手には『緊張は時間とともに解けるから心配するな』と声を掛けた」とピッチに送り出し、見守った。

 

 勢いを与えたのはフィジーからの留学生セコナイヤ・ブル(2年)だった。「緊張して体が動かず、思い通りの試合ができなかった」という言葉とは裏腹のプレーぶりだった。相手の固い守備に文字通り体をぶつけて強引にこじ開ける。前半16分、ゴール前の中央ラックから若松のパスを受け、セコナイヤが先制トライを決めた。

 

突破口を開いたセコナイヤ・ブル

 

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