バサジィ・フットサル 仁部屋和弘インタビュー「勝利こそすべて」

2018/02/25
  • バサジィ大分

 フットサル日本代表の中心選手として活躍する仁部屋和弘だが、決して順風満帆とは言い切れない、山あり谷ありのフットサル人生。苦難に直面した時も、必ずプラス材料を得て成長してきた。昨季のFリーグでは最下位という屈辱を味わった。2月のAFCフットサル選手権チャイニーズ・タイペイ2018(AFC選手権)では準優勝したが、全く納得していない。日々、前進する仁部屋の逆襲はここから始まる。

 

どんな時でも最高のプレーをするのが日本代表選手

 

——まずは、2月のAFC選手権の話から聞かせてください。日本代表は準優勝しましたが、結果についても自身のプレーにも納得していないようですね。

 優勝を狙っていたので残念です。まだまだだと感じました。監督がブルーノ・ガルシアに代わり、初めての大きな公式大会。2年前のワールドカップ出場を逃したので、新しい日本代表を示すために結果が欲しかった。ただ、決勝戦のイラン戦(0−4)は数字以上の差はなかったと思っています。決定機の数は同等でしたし、内容は上回っていたので、勝ちたかったです。

 

——ミゲル・ロドリゴ監督からブルーノ監督に代わって、日本代表はどのように変わりましたか?

 まずはスタッフの数が増えて、細かいところまで目が行き届いています。選手はフットサルに集中できる環境になりました。戦術面では、オフェンスもディフェンスもより強度を求められています。特にディフェンスでは運動量、相手に寄せるスピード、激しさ、球際。戦わないと今の代表には入れない。そんな空気が流れています。

 

——20歳のときに初めて日本代表に選出され、30歳になった今も主力選手として活躍しています。仁部屋選手が日本代表チームで求められていることは?

 ミゲル(前日本代表監督)のときもそうでしたが、ブルーノにも「アジアNo.1の選手になって、チームを引っ張ってほしい」と言われています。AFC選手権の前に1対1で話すことがあったのですが、そのときに「僕が監督になって満足できるプレーをしてもらっていない。この大会はアジアNo.1選手なんだと示してほしい」と言われました。だからこそAFC選手権で結果を残したかった。期待に応えられなかったことが悔しいし、申し訳なかったです。

 

——昨季のFリーグはけがで出遅れ、トップコンディションにはほど遠かった。その影響もあったのですか?

 どんなコンディションであっても最高のプレーをするのが日本代表の選手なので言い訳はできません。バサジィで結果を残せていないのに、代表合宿に招集されていました。代表では一気にトップコンディションに持っていかなければならないので、じっくり体をつくる時間がないまま、だましだましでやってきました。メンタルの部分も充実しておらず、何も整っていませんでした。それで通用するほど甘い世界ではないということです。僕の昨年の1年間の力が出たということです。

 

「AFC選手権で結果を残したかった」と仁部屋和弘

 

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