バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ・バレー クラブ選手権、決勝T2回戦で敗退
6人制バレーボールのクラブ女子日本一を決める「第39回全日本クラブカップ選手権大会」にバサジィ大分が出場した。試合は8月10日から3日間にわたり、福井県福井市の福井県営体育館、福井市体育館の2会場で行われ、各都道府県ならびにブロック代表など52チームが集まった。バサジィは予選グループ第1試合で日女体クラブ(東京)に負けるも、同第2試合で志摩クラブ(三重)に2-1で勝利し、決勝トーナメントに駒を進めた。
徳丸善基監督は「大会自体のレベルが上がり、簡単に勝てるチームがなかった」と振り返ったように、決勝トーナメント1回戦はさたでぃ(富山)にストレート勝利したが、2回戦ではトップリーグで活躍した選手らを擁するCKクラブ(奈良)に力負けした。「1回戦は前日の流れを継続できたが、2回戦は高さ、プレーの精度、経験値、全てで劣った。1セット目を落とし、気落ちしたまま流れを引き戻せなかった」(徳丸監督)。簡単なミスが続き、集中力が切れる負の連鎖を断ち切れなかった。得点源の伊藤あかね、藤古彩乃も最後まで調子が上がらず、セッターの亀井亜由美は「どこに(トスを)上げてもつかまった」と勝機を見出せなかった。
「勝つための厳しさが必要」と語るキャプテンの亀井亜由美
勝者との差は、一つ一つのサーブやレシーブの正確さや一瞬の判断など、それ自体は紙一重のものだ。だが、ワンプレーではわずかな差であっても、積み重ねれば最終的な結果に明白な違いが生まれる。徳丸監督はその差を痛烈に感じた。「選手としての心構え、プレーの姿勢、意識の差を感じた。強いチームほど品格が違う」。選手も同じ思いだ。亀井は「楽しくバレーをするのも大切だが、やはり勝って喜びたい。そのためには自分に厳しく、チームメートにも成長するための要求をする必要がある」とチーム全員の思いを代弁した。
クラブ創設4年目、今年4月には4選手が加入した。全国の強豪クラブチームが集まる今大会を経験して、現時点での自分たちのレベルを確認できたことは収穫だ。この3年間でオープントスを主体とするスタイルがチームに浸透したことは事実で、選手の底上げも進んでいる。「この負けから得るものが大きかったと言えるようにしなければいけない」(亀井)。公式戦は12月の県6人制総合選手権大会を残すだけとなったが、勝てるチームとなるためにやるべきことはまだまだ多い。
再出発を図るバサジィ大分
(柚野真也)