トリニータ 新戦力チェック

2019/03/02
  • 大分トリニータ

スタートダッシュの重要性を語った高山薫

 

高山薫(MF)

0得点0アシスト

 

 中盤の左サイドに配置されフル出場。「前半は難しかった」と振り返るように、対面する相手の攻め上がりを警戒するあまり、守備に追われる時間が多かった。それでも後方からのパス回しをサポートし、「しっかりポゼッション(ボール保持)した中で、やりたいサッカーができた」。

 後半は積極的に前線に上がったものの、周囲との連動性を欠き、効果的なプレーはできなかった。それでも持ち味のスピードと運動量はトラッキングデータシステムのデータに現れた。スプリント回数(時速24km/h以上)45回はリーグ2位の記録だ。

 前所属の湘南で昇格、降格を幾度も経験した30歳はスタートダッシュの重要性を知っている。「昇格したチームは前半戦が重要。内容が良くても、自分たちのサッカーができたとしても勝たなければ意味がない」。松本を指揮する反町康治監督とは湘南時代に苦楽を共にした。「ソリさん(反町監督)のやりたいサッカーは大体分かる。常に先手をとって有利に試合を進めたい」。サイドの攻防を制し、攻撃のキーマンになれるか。

 

 

ティティパン(MF)

0得点0アシスト

 

 チームに合流して1カ月にも満たないが、片野坂監督は「戦術理解度が高く、(前田との)ボランチの組み合わせを考え試した」と先発起用した。「まさか開幕からスタートで出られるとは思っていなかった」と本人も驚く選出だったが、アジア王者の鹿島と対峙しても持ち味を発揮した。

 機動力があり、技術が高いことは分かっていたが、長短のパスでゲームメークし、守備では危険の芽を摘んだ。“タイのランパード”と呼ばれるように、ピッチを縦横無尽に駆け回る、いわゆる「BOX to BOX」(自陣と敵陣のペナルティーエリア間)タイプのボランチだ。

 後半はさすがに息切れし、72分にピッチを後にしたが、初めての海外挑戦で勝利に貢献し、最高のスタートを切った。

 

 

オナイウ阿道(FW)

0得点1アシスト

 同点とされ、勝ち越しを狙う62分から途中出場した。試合前「試合に出たら得点に絡むプレーをしたい」と言っていたストライカーは、鹿島の激しいコンタクトプレーをものともしなかった。69分の得点の場面では、GK高木駿のロングパスに対し、相手DFを背負い、体を当ててブロックをつくり、ボールがバウンドしたと同時に反転したところで勝負あり。相手を置き去りにして斜め前方を走る藤本に右足アウトサイドから見事なラストパスを送り、存在感を示した。

 周囲とのコンビネーションでは、まだ詰めるべき部分はあるが、鋭い動き出しはボールを引き出すだけでなく、スペースメークでも貢献した。

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ