大分トリニータ シン守護神・西川幸之介が目指す周作超え 【大分県】

2023/03/03
  • 大分トリニータ

 J2リーグ初出場となった開幕戦に勝利し、続く2節では無失点勝利に貢献したプロ3年目のGK西川幸之介が「シン守護神」として評価を高めている。2021年、高卒新人として大分トリニータに加入。レギュラーの椅子は一つでポジションを勝ち取るのは容易ではないが、向上心を高く保ち、出場チャンスに備え用意周到に準備してきた。昨年11月からの2カ月余りの長いオフ期間も体を動かし続け、チーム始動時には「体にキレがあり、メンタルも落ち着いていた。オフにしっかり調整していたのがすぐ分かった」と吉坂圭介GKコーチは今季に懸ける思いを感じ取った。

 

 練習試合で主力組に入ることが多かった西川は、一度も調子を落とすことなく先発の座を勝ち取り、リーグ戦を迎えた。開幕戦は「先発定着の足がかりとしたい」との思いが強すぎて空回りする場面もあったが、2節では「チームが勝つためのプレーをして、そこで自分の特徴を出せたらいい」と気持ちをコントロールしたことで本来の力を発揮した。派手なセーブが少なかったのは、ポジショニングの良さによるものだ。西川のこだわりは「正面キャッチ」にある。「大事なのはポジショニングと足の運び。ステップの踏み方、位置取り、味方を動かすコーチングが正しければ、シュートを打たれたとしても正面でキャッチできる。それが理想」だという。

 

チーム始動当初から好調をキープする西川幸之介

 

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