大分トリニータ 心身ともに充実期にある三竿雄斗 「攻守のバランスが大事」

2022/04/29
  • 大分トリニータ

 今季も安定したパフォーマンスを見せている三竿雄斗。守備の立て直しとシステム変更に伴い、6節琉球戦から本職のサイドバック(SB)ではなく、不慣れなセンターバック(CB)で出場している。本人も「あまり経験がない」という緊急コンバートにも関わらず、起用に応え、センターバックでもそつなくプレーする。

 

 大分在籍4年目、31歳となりプレーだけでなく人間性も円熟味を増した感がある。大分加入当初は脚の付け根に痛みが生じるグロインペイン症候群を患い、チームとは別メニューで調整していたが、完治してからは先発に定着し、3年間ほぼフル稼働した。昨年末は他クラブから移籍のオファーがあったが、「長期離脱していたころに、(自分を)見捨てなかったクラブに感謝している」と、チームに残ることを決意した義理と人情の男でもある。

 

 今年は昨年に比べ笑顔が増え、サッカーを楽しんでいるように見える。本人は「そんなことはない」と否定するが、「昨年は勝てないことで自分を追い込み、気持ちを入れすぎて冷静にサッカーができなかった。今年も気合は入っているが、空回りしないようにメンタルのバランスは整えている」という。

 

今季も気持ちの入った守備で味方を鼓舞する

 

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