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トリニータ 最注目選手 野村直輝が結果を求める理由とは

トリニータ 最注目選手 野村直輝が結果を求める理由とは

 大分に加入して2年目、副キャプテンとなった野村直輝から今季の意気込みが伝わってくる。昨季はけがで出遅れ、戦術理解に苦しんだ。野村が「ふに落ちないことがあったが、試合を重ね成功と失敗を繰り返して迷いがなくなった」と振り返ったように、終盤戦には本来のキレのあるドリブルが推進力となり、精度の高いシュートで得点機を演出した。3得点2アシストは物足りなさが残ったが、今季への期待は高まる。

 

 昨年1年間は食事改善で肉体改造を施し、筋肉量が増加したことで身体能力が向上した。環境も練習内容も変わり、全てが初めてのことばかりだったが大分の水が合い、今年は2年目の余裕からなのか心身ともに充実感がにじむ。取材に応じる姿勢も「なんでも聞いて」といった雰囲気があり、場が和むこともしばしば。主力が大幅に入れ替わった今年のチームを不安視する声も届いており、「(これまでの歴史を)積み上げた選手がいなくなった。結果がより求められる。変化のある年となったが結果で証明したい」と男気あふれる言葉で周囲を納得させる。

 

開幕に向けて仕上がり上々の野村直輝

 

 選手のほとんどが目標とする数字を公言しない中、野村は「15点に絡む」と目標を明らかにし、今季に臨む。結果は自分に跳ね返ってくるのがプロ。他人にどう見られるのかではなく、自分との約束を果たせるかどうかが肝心で、野村はそこに目標を語る意味を見いだしている。昨年の終盤の良いイメージのまま、開幕までの6週間を過ごした。「もう開幕が始まるのかという感じ」と気負いはなく、古巣・徳島、横浜FCと続く開幕2連戦を楽しみにしている。「大きく変化のあった年で不安を抱いていると思うが、自分は思ったよりやるんじゃないかと思っている。安心して応援してほしい」とサラリと言った。

 

 「思ったよりやるんじゃないか」の理由も明確だ。「監督やスタッフの戦術の落とし込みが明確で、責任感を持ってやらなければいけないことが全面に出ている。練習から球際が厳しく、公式戦と同じ熱量でできている。昨年より練習からいい意味でピリついていて、バチバチやっている」と妥協を許さないチームの雰囲気を感じ取っている。自身もチーム戦術にフィットした心地よさもあり、開幕ダッシュのキーパーソンとなるはずだ。

 

今季の目標は「15点に絡む」

 

 

(柚野真也)

大会結果