トリニータ 心に変化。「自分に何ができるか」を問う岩田智輝

2020/05/06
  • 大分トリニータ

 岩田が特に力を入れているトレーニングは肉体改造だ。トレーナーにメニューを組んでもらい、体幹や腹筋、上半身を強化している。昨年、自身初となるJ1を経験し、体の違いを感じた。「アダイウトン(FC東京)やディエゴオリベイラ(同)ら外国人選手とマッチアップしたときに当たり負けして、体をぶつけられなかった」と話す。体をより効果的に使えるように改善している。

 

 時間に余裕ができ、悪いことばかりではない。岩田は「本を読むようになった」と話す。チームメートのMF小林裕紀の薦めで『書斎の鍵』を読み、知識も物事の見方も、広い見識を持っていた方がいいと感じたようだ。読書熱は高まり『怒らない禅の作法』を読んで心を整え、稲盛和夫の『心。』などジャンルを問わずに読みふける。「世の中のために自分に何ができるかを考えさせられる。自分なら、サッカーを通して、サポーターのため、サッカー選手を目指す子どもたちのために頑張ろうと思った」と発言が大人びた。プロ5年目の23歳は心技体を研ぎ澄ませ、リーグ再開に備えている。

 

充実した時間を過ごす岩田智輝

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ