トリニータ 開幕直前特集①チームレポート 白星スタートに向け得点力磨く

2020/02/19
  • 大分トリニータ

 リーグ戦を前に始まったルヴァンカップで黒星スタートとなった大分トリニータ。課題が明確となった一戦は、チームにいい緊張感をもたらしている。ルヴァンカップ1節・湘南戦では、相手のシュート3本に対し、11本のシュートを放ちながら無得点に終わった。直接の敗因は、試合終了間際のG K高木駿のキャッチミスであるが、片野坂知宏監督は「ミスをしたのは駿だが、(チャンスがありながら)点を決められなかったこともある」と話すように、「得点力アップ」が今季の重点ポイントとなる。

 

 昨季の得点源であった10得点のオナイウ阿道、シーズン途中に移籍した8点の藤本憲明の穴を埋めるべく、点取り屋の台頭が欠かせない。J1での経験があるFW知念慶、FW渡大生に加え、昨季J3群馬で17得点のFW高沢優也に期待するが、どれだけの成績を残せるかは未知数。片野坂監督も「前線の選手がどれだけフィニッシュの部分でゴールの枠に飛ばし、質にこだわっていけるかにかかっている。ずぬけた選手が出てきてほしい」と切望する。

 

 ただ、最後の場面に到達するまでに質の高いパスが出なければ始まらない。片野坂監督はチームが始動してから一貫して、「攻守でやるべきことを明確にした。状況に応じてどう攻め、どう守るのかも優先順位を提示した」。昨季までは状況によってある程度の判断を選手に託したが、今季は「判断基準を明確にしたので、より共通理解ができるようになった」と話す。G Kからパスをつなぎ、攻撃を構築する形は今季も継続する。昨季の主力がほぼ残ったことで、「戦術の落とし込みは例年になく早い。ある程度、形はできている」との手応えはある。

 

得点力アップを今季のポイントに挙げる片野坂知宏監督

 

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