トリニータ キャンプレポート 成熟度、チーム力は昨季以上

2020/01/31
  • 大分トリニータ

 昨季の大分を振り返ると、クロスや決定機の数は多いながらも前線に人数が足りなかったり、フィニッシュの精度を欠く場面が目立っていた。今季は前線の大規模な補強、選手の特性を生かした組み合わせや布陣の変更のオプションなど、得点増加への期待が膨らむ。そして、選手の位置取りにより優位性を保つ片野坂監督のサッカーにもよりち密さが生まれている。在籍8年目の松本怜は「戦術の落とし込みは例年になく細かい」と話す。

 

 J3からつくり上げたチームの土台は揺るがない。今季はそこに、質と強度を加えて結果を求める。「確実に昨季よりレベルアップしている。得点場面での当事者の質は課題であるが、既存の選手も新加入の選手もやるべきことが整理できている」と片野坂監督。今季はリーグ開幕より先に、カップ戦がある。キャンプを終えると残り2週間しか時間がない。チームを率いて5年目を迎えた指揮官が、どんなチームに仕上げるのか。その手腕が試される。

 

甲府戦で得点を決めた伊佐耕平

 

 

(柚野真也)

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