トリニータ 片野坂知宏監督インタビュー「J1定着、そこまでが恩返し」
2019/11/21
- 大分トリニータ
Q:続投は厳しい決断だったのでは?
ここへの就任当初から自分には目標がありました。トリニータをできるだけ早くJ1に昇格させること。そして、定着できるチームづくりを目指していました。クラブとも5カ年計画だとか、そういう(中期、長期の)目標を立てて、自分に何ができるかを考え続けました。今年はJ1で戦うことができ、残留することができました。これをもう1年、来年もJ2に落とすわけにはいかないし、その先のチャレンジ、上を目指せるチームづくりをもう一度自分がやらなければいけない。そこまでが自分の恩返しになるのではないかと思い、決断に至りました。
Q:チームに伸びしろを感じますか?
まだまだあります。今年に限ってはJ1に上がり18位からのスタートでした。J2で戦った仲間、そして新しく加入した選手とチャレンジして、ある程度J1で戦える手応えは感じました。ただ、それは残留を目標としたなかでのこと。来季、残留はもちろんですが、1桁順位、Aクラス入りを狙えるようなサッカーをしたい。(それができる)選手が入ってくれば十分J1に定着できるチームができ、さらに上を狙えるチームになると思っています。
Q:同じチームで5年指揮するメリットとデメリットは?
メリットはコンセプトを継続することによって戦術に立ち返ることができること。選手も戦術を理解した選手が残り、新しく選手が入ってもスムーズにチームづくりができる。デメリットは、トレーニングやサッカーのやり方もそこまで変わらないので、選手がマンネリ化したりする部分がある。来季もできるだけ選手に刺激を与えられるような取り組み、このチームがレベルアップする取り組みの準備をしたいです。
来季は5年目のシーズンとなる
(柚野真也)