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スパークルおおいた 初のホームゲームで孫崎が意地の8位

スパークルおおいた 初のホームゲームで孫崎が意地の8位

 県内初の自転車ロードプロチーム・スパークルおおいたの“ホームゲーム”が8日、日田市のオートポリスであった。「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」の第5戦となったホームゲームは、1周4・674㌔を25周する計116・85㌔のサーキットコース。前半が下り基調、後半が上り基調となるアップダウンコースに加え、台風の影響によりスタート直後から雨、風が吹き込み、棄権者が続出するサバイバルレースとなった。

 

 キャプテンの黒枝咲哉は「このコースは何度も練習で走っているので地の利を生かせたと思う。宮崎(泰史)が引っ張って、エースの孫崎(大樹)で勝負するプランは、ある態度はできた」と話す。レース序盤からハイペースの展開となった中、敢闘賞を獲得した宮崎が幾度もアタックをかけて揺さぶり、10周を前に52人でスタートした集団が23人に絞られた。

 

地元開催で奮闘したスパークルおおいたのメンバー

 

 分裂と合流を繰り返しながら17周を過ぎた頃にはメーン集団は13人に絞られ、その中に孫崎がスパークルで唯一残った。「宮崎がアシストしてくれたので体力を温存できた」と孫崎。残り5周から積極的にアタックを繰り返し、集団から抜け出そうと試みる。しかし、メーン集団に5人残るキナンサイクリングチームが数の有利性で独走を許さず、切れ味鋭いアタックで1人が抜け出した。「自分が仕掛けたが抜け出せず、カウンターのようなアタックで一瞬の隙を突かれ、そのまま逃げ切られた」(孫崎)。

 

 孫崎に追走する力は残っていなかったが、「スパークルのTシャツを着た方々の声援が後押ししてくれた。ロードレースの楽しさを見てもらえた」と8位でゴール。地元開催での表彰台は逃したが、完走者14人の過酷なレースで地元チームの意地を見せた。第6節は9月11日に山口県でクリテリウムが開催される。黒枝は「クリテリウムは、スプリンター主体のスパークルが得意とするレース。表彰台を目指したい」と活躍を誓った。

 

8位完走で意地を見せた孫崎大樹

 

 

(柚野真也)