TURNING POINT 〜つきぬけた瞬間〜 #07 「体力、技術、経験、全てにおいてピーク」(フェンシング 大石栞菜・山九)

2019/09/24
  • ターニングポイント~つきぬけた瞬間~

 東京五輪出場を目指すフェンシングの女子エペの大石栞菜(山九)は19日に東京都であった第72回全日本フェンシング選手権大会(個人戦)で準優勝した。表彰台では、「緊張感のある大会でいろんなアクシデントがあったが、よくここまで勝ち上がることができた。優勝できなかった悔しさはあるが、11月から始まるワールドカップに向けて手応えはある」と語った。

 

 大分市出身の大石はフェンシング界では名の知れた存在だ。小学1年でフェンシングを始め、幾度となく日本一を経験している。将来を嘱望され、法政大時代はフルーレ個人でワールドカップに出場し、フルーレ団体では全日本大学対抗選手権大会で優勝。日本代表ナショナルチームに選出される存在となった。

 

 「腕っ節が強く、男前」。幼い頃からの指導者が彼女を形容するときに必ず出る言葉だ。運動能力が高く、スピードとパワーが桁外れのフェンシングスタイルもそうだが、負けん気が強く、竹をスパッと割ったような性格がそう言わせる。周囲との衝突を恐れず、己の信じたことを貫く。練習メニューひとつでも納得できなければ、「なぜこの練習が必要で、何を何のためにするのかハッキリしなければ意味がない。納得できないと練習する必要がない」と臆することなく口にする。ただ、納得すればひたむきに努力できる。飛び抜けた集中力と勝利に対する執着心が、大石を成長させた。

 

東京五輪出場を目指す大石栞菜

 

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