バレーボール女子 新戦力がうまく調和した東龍が優勝

2021/04/20
  • HEADLINE

全九州バレーボール総合選手権大会県予選

女子決勝 4月18日 大分商業高校体育館

東九州龍谷2-0大分商業

(25-12、27-25)

 

 ここ数年、県内の決勝試合は同一カードの対戦が続く。全国トップクラスの東九州龍谷(東龍)に大分商業が挑む構図は変わらない。東龍が2−0で大分商業を下し、今大会も1セットも落とさずに優勝を決めた。東龍の竹内誠二監督は「新1年生が加わって1、2週間での大会となったが、デビュー戦としては上出来。チーム内の競争によってチーム力を高めたい」と話した。

 

 今大会の東龍は全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)でコートに立った佐村真唯(3年)、飯山エミリ(2年)ら主軸に高橋葵、飯尾風香ら1年生が融合できるかを試した。「ミスも少なく、現有メンバーと遜色なくプレーできた。ある程度、計算できることが分かったことが収穫だった」(竹内監督)。

 

 決勝ではエースの折立湖雪(3年)や佐村が序盤から確率の高いスパイクを決め一気に流れをつかみ1セット目を先取する。2セット目は拮抗(きっこう)した展開が終始続き、先にセットポイントを奪ったが決めきれず、デュースに持ち込まれる。勢いづく相手に追い込まれたが、ここで仕事をしたのが山中雛(同)。1月の県高校新人大会では先発組だったが、今大会は控えに回り、1年生のフォローに徹したが勝負どころで力を発揮した。

 

 山本は24―25と逆転された場面でコートに立つと、安定感のあるプレーで流れを引き戻し、渾身(こんしん)のスパイクを決めて勝利に貢献。「悔しい思いがあった。ここで決めなければ次はないと思っていた」と覚悟の一発。寮長として下級生の相談役でもあるが、「コートに入れば学年は関係なくライバル。九州大会、インターハイに向けて練習からバチバチ競いたい」とレギュラー獲りに燃える。新しい力と3年生の意地が加わった東龍は、さらに選手層が厚くなりそうだ。

 

九州大会でも優勝を狙う東九州龍谷

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ