スター候補生インタビュー カヌー 米光陸(高田高校3年)

2020/01/02
  • HEADLINE

 中学の頃から何度も日本一に輝き、国際大会への出場経験も持つ米光陸。2020年の東京オリンピック出場はかなわなかったが、その目は依然世界を見据えている。今後日本カヌー界の未来を背負って立つ可能性を秘めたホープに、高校3年間の思い出や今後の目標を聞いた。

 

 

Q:高校3年間を振り返って。

 高木宏通先生の指導を受け、全国トップクラスのチームメートと切磋琢磨し、大きく成長できた3年間でした。一番変わったのは、考えながら練習するようになったことです。中学まではただがむしゃらに練習するだけで結果が出ていたし、高校年代の大会で優勝した経験もあったので「自分なら高校でも大丈夫だろう」と変な自信を持っていました。でも入学するとなかなか思うような結果が出なかった。がむしゃらに頑張るだけではダメなんだと思い知りました。そこから先生に教わりながら“考えること”を徹底しました。全力でこぐだけでなく、どういう形でこいでいるのか、1本目と2本目の力配分をどうするかなど、常に考えながら練習に取り組むことで課題が明確になり、全国で通用する力を身に付けることができました。

 

Q:ターニングポイントといえる出来事はありましたか?

 高木先生との出会いです。考えながら練習に取り組むことなど、本当にたくさんのことを教えてもらいました。中学の頃の練習方法を続けていたら今の自分はなかったかもしれません。それに精神面でも大きな支えになってくれました。レース前、緊張してガチガチに固まっているとき、先生の「お前なら勝てる」という言葉にどれだけ勇気づけられたか。練習中は厳しいことも山ほどいわれましたが、本当に自分を思ってくれていることが伝わってきたので、その思いに応えようと奮起できました。学校生活のこと、進学について、カヌー以外のこともたくさん相談にのってもらい、頼りっぱなしの3年間だったという感じです。高木先生に自立した姿を見せ、安心してもらうためにも大学でいい成績を残したいです。

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ