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杵築高校体操部 食事指導と地道な基礎練習で下地づくり

杵築高校体操部 食事指導と地道な基礎練習で下地づくり

 昨年11月に行われた体操の県高校新人大会に出場した杵築。1校のみの出場となったが、選手それぞれが手応え、課題を見つけ、目標であるインターハイでの予選突破へ大きな弾みをつけた。部員数は少ないものの、長年指導してきた仲島雅徳監督は新チームを「今までで1、2を争う逸材がそろっている」と評価する。学年に関係なく選手の実力が拮抗しているのも特徴で、切磋琢磨しながら練習に励んできた。

 

 3年生の部活引退後、チームを引っ張るのは2年生の2人。迫力ある力強い演技が持ち味のキャプテン木村颯太と、美しい姿勢でシャープな演技を魅せる古野裕也。高校入学前から試合で顔を合わせてきた間柄であり、力は互角。木村が「中学3年の引退試合で古野に負けたのが悔しくて高校でも続けようと思った」と話せば、古野も「ライバルは木村」と迷わず答える。互いに意識し合う関係がチーム内にも良い緊張感を生み出している。

 

「今年は逸材ぞろい」と仲島監督

 

 練習は調整日、休業日を除いた週5日。柔軟や筋力アップのための補強運動を取り入れながら平日3時間、土日6時間、選手はたっぷり汗を流す。軽快に技を決める姿が印象的だが、何より求められているのが基礎力の強化。仲島監督は「選手はとにかく派手な技や難しい技をやりたがるが、その技を成功させるための基礎力が足りない。姿勢づくり、筋力を鍛えるなど、根本的な部分を見直す必要がある」と地道な努力の大切さを繰り返し話す。

 

 また、練習と並行して力を入れているのが体づくりに欠かせない食事指導。毎週日曜日に専門知識を持つOBが訪れ、食事の量、食べるタイミング、サプリの活用法など具体的な指導を行う。1年後、2年後のあるべき姿を見据えた食事指導は、大学、さらにその先の舞台を目指す選手たちにとって一番の課題ともいえる。

 

 大きな成果を求めるからこそ必要となる地道な努力。その努力を一つひとつ積み重ねながら、チーム一丸となって「インターハイ予選突破」を目指す。

 

目標はインターハイ予選突破

 

(甲斐理恵)