夏の甲子園県予選特集 注目校紹介(4) 負けが良薬となり明豊野球に原点回帰 【大分県】

2023/07/03
  • 高校野球

 「今年は投手中心の守りのチーム」と川崎監督が明言する、投手陣は実力派がそろっている。最速145キロのストレートとキレのある変化球で三振を取れる中山敬斗、1年の夏から甲子園のマウンドに立つ森山塁に加え、清藤真沙也、杉本天聖、竹本哲太と3年生投手が最後の夏に向けて闘志を燃やす。中山は優勝への道のりを思い描く。「(シード校が順当に勝ち上がれば)準決勝で舞鶴、決勝で大分商業と対戦できる。春に負けた2校にしっかり勝ってこそ甲子園がある。対策されても圧倒的な力でねじ伏せるぐらいの強い気持ちで投げたい」

 

 大会3連覇について、川崎監督は「歴史はつくりたくてもつくれるものではない。挑戦できるチャンスをもらったが、毎年3年生にとってはこの夏が最後なのでいつもと変わらない。普段通りの野球をして、安定した力を発揮できればいい」と口ぶりにも自信が漂う。練習で追い込んだ6月を振り返り、「例年になく順調」と話す。大会に向けた調整段階に入り、気負いもなく平常心で大会に臨めそうだ。

 

圧倒的な力を見せつけたいと語った中山敬斗

 

 

(柚野真也)

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