夏の甲子園県予選特集 注目校紹介(3) 成功体験が勢いを生んだ大分舞鶴が上り調子 【大分県】

2023/07/02
  • 高校野球

 打線は、昨春のセンバツ甲子園で先発に名を連ねた後藤駿太、児玉陽悠、阿部泰己、糸永の3年生4人がカギを握る。新チームになってから、4人の誰かが勝負を決める一本を打って勝ち上がることが多かったが、「(4人が)シンクロすることはほとんどなかった」と河室監督。「夏の大会は打てなければ勝てない。圧倒的な攻撃で相手をねじ伏せる気持ちが必要」と爆発力を期待する。大会初戦までに打線のピークを持ってこられるように、練習時間のほとんどはバッティングに費やす。起爆剤の役割を担う児玉は「(バッティングの)内容なんて関係ない。とにかく打って、序盤から勝負を決めたい」と覚悟を口にした。

 

 全国高校野球選手権の県予選では昨年、一昨年と準優勝に終わり、あと一歩のところで甲子園出場を逃した。ただ、今年に入って宿敵・明豊に勝利して県大会で優勝するなど「成功体験」がある。「どの高校に対しても苦手意識はない。先輩たちの思いも背負って優勝し、甲子園での1勝を目指す」。キャプテン後藤の言葉が選手全員の気持ちを代弁していた。

 

安定感抜群の渡辺蒼汰

 

 

(柚野真也)

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