高校野球 グッドルーザーの夏 冬を乗り越え成長した松下海斗(津久見3年)

2022/08/04
  • 高校野球

 思うように配球を組み立て、投手をコントロールできるようになったのは春の県高校野球選手権大会でベスト8に入った頃からだ。松下は「イニングごとに、何が良くて、何が悪かったかをピッチャーと話してコミュニケーションを図った。自分のサインを信じ、思った通りの球を投げてくれるようになった」と話す。この頃から捕手として自信を深め、打撃にも好影響を及ぼし、「チャンスで一本打てるようになった」

 

 高校最後の夏は頂点を目指した。「1年のときに先輩たちが特別大会で優勝する姿を見て、自分たちも優勝したいと思って頑張った。あと少しのところまで行ったけど遠かった」。試合が終わると、これまでバッテリーを組んだ石丸明翔(3年)と今山崚(同)の二人の投手から声を掛けられた。「お前がいないと、ここまで来ることはできなかった。ありがとう」。捕手としての最高の褒め言葉を聞いて泣いた。「この大会を通して配球を楽しめた。キャッチャーを続けて良かった」

 

捕手の楽しさを知った松下海斗

 

 

(七蔵司)

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