県高校総体サッカー競技 大分が2年連続優勝、令和初の王者に
- 高校総体
第67回県高校総体サッカー競技 男子決勝
大分 2-1 柳ケ浦
前半0-1
後半1-0
延長
前半1-0
後半0-0
6月3日、令和初となる県高校総体サッカー競技の男子決勝が大分スポーツ公園サッカー場サブAコートで行われた。39校の頂点に立ったのは、2年連続12回目の大分だった。
決勝はシード校同士の対決。ともに準決勝まで10点以上を叩き出す攻撃力を見せてきた大分と柳ケ浦が勝ち上がった。序盤は互いに様子を探る展開が続き、決定機のないまま時間が過ぎた。準決勝までパスをつなぎ攻撃を組み立てた柳ケ浦だが、決勝ではリスクを極力少なくするため、「あえてこれまでと異なる戦い方をした」と有門寿監督。ロングボールを多めに取り入れ、力のあるFWの特徴を生かした。前半28分、指揮官の狙いに応えたのがFW芝崎翼(3年)だった。自陣からのロングボールに対し、相手DFを背負い、ボールを収めると素早く反転してシュートに持ち込む得意の形で先制する。自身5試合連続となる得点でエースとしての責務を果たす。
今大会初めて先制を許した大分は、後半開始と同時に右サイドに長沢真人(3年)を投入し、中盤の構成を替えた。この采配が的中、技術の高い選手を中盤に集約することで得意のパスサッカーにリズムが生まれ、長短を織り交ぜた展開で攻撃力が増した。後半13分にはペナルティエリア内で菊地孔明(3年)がドリブルで仕掛け、折り返しのパスを長沢が決めて同点とする。
その後、気温の上昇とともに両チームの運動量は落ち、延長戦に突入する。体力の消耗戦を避けたい大分の小野正和監督は、「セットプレーが勝敗を分ける」と勝負所を捉えていた。延長前半1分のCKで竹谷悠(2年)が右足で合わせ、ネットを揺らす。「相手の先制点は自分のマークが甘かった。何とかして取り返したかった。ゴールは出来過ぎだが勝利に貢献できてうれしい」と竹谷のゴールが決勝点となり、大分が昨年に続き、全国高校総体への出場を決めた。
ゴール前の攻防は激しかった