2018県高校総体レポート(バスケットボール競技・男子) 総合力で上回る大分舞鶴が4連覇達成

2018/06/10
  • 高校総体

 全41校が出場した男子バスケットボール競技。決勝リーグは3連覇中の大分舞鶴に、昨年末の全国高校選手権県予選で旋風を巻き起こした藤蔭、留学生が在籍する日田と別府溝部学園の4強で争われた。結果、王者・大分舞鶴が全勝で4連覇を達成し、全国への切符をつかんだ。

 巧みなパス回し、力強いリバウンド、面白いほどに決まるゴール。感動をももたらす大分舞鶴のプレーに、観客席からは時にため息にも似た歓声が響いた。中学で全国大会を経験した選手を中心に、全員がオールラウンダーとしての能力を備えているが、それぞれが役割をしっかりと果たす組織力も見せつけた。

 今年4月に赴任した池田剛監督は「決勝リーグまでは厳しい戦いもあり、本来であればもっと得点ができた試合もあった」と振り返った。「指導者が変わったことで選手たちも戸惑いがあったと思うが、今はお互いの意識も統一でき、チームは上り調子にある」

 今大会はチームの精神的支柱であるキャプテンの山崎蒔志(3年)をけがで欠いた。チーム総得点の3分の1を挙げる存在だけにその穴は大きかったが、全員がその逆境を力に変えて見事に優勝を勝ち取った。全国では一つでも上を目指すべく、今以上にディフェンス力の強化を図る。

 3校が1勝2敗で並び、得失点差で順位が決まった2位争いはし烈だった。互いに持ち味を発揮したが、攻撃力の高い藤蔭が九州大会出場権を獲得した。上位陣の力は拮抗しており、今後も混戦は続きそうだ。

 

決勝リーグ3連勝で優勝を決めた大分舞鶴

 

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