県高校総体サッカー競技プレビュー インターハイ出場権は誰の手に!?

2018/05/16
  • 高校総体

本命は選手層の厚い柳ケ浦

 

 今週末の19日から県高校総体サッカー競技が始まる。39校が全国高校総体(インターハイ)を目指す。

 大会の本命は県高校新人大会を制した柳ケ浦だろう。「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)の1部リーグでも5連勝と好調を維持している。3年生が並ぶ最終ラインは安定感がある。前線はタレントが豊富。特にポストプレーをこなし得点力の高い芝崎翼、トップ下に位置しセカンドボールを拾い強烈なミドルシュートを武器とする北原建信、柔らかいボールタッチで視野が広く自ら得点も狙えるゲームメーカー大村幹太。勢いがあるこの2年生トリオが攻撃に専念できるように汗かき役として支えるチン ソル(3年)が潤滑油となっている。

 

 部員99人の大所帯を率いる野口健太郎監督のほか、大石純也コーチらスタッフ陣が選手をしっかりサポートし、細かな指導が行き届いている。週1回のフィジカルトレーニングは外部の専門トレーナーが来校し、単に運動量を強化するだけでなく、個々のレベルに応じた体づくりを指導する。チーム全員が戦力であり、常に状態のいい選手が試合に出場できる環境をつくり、チーム内の競争を促している。

 

 5月の連休では3チームに分かれ、県内だけでなく、九州、西日本に遠征試合に出向き、県高校総体に向けて総仕上げを行なった。トップチームは4月のOFAリーグU-18や県外強豪校との練習試合でも負け知らず。「どんな試合でも勝つことが大事。負けていい試合なんてない」と野口監督がこれまで培った勝者のメンタリティがチームに自然と注入されている。「まだまだ足りないことだらけ。僕たちに県総体を圧倒して制す力はない」という芝崎の言葉に代表されるように、選手に慢心はない。

 

芝崎翼を中心として攻撃陣が好調の柳ケ浦

 

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