大分工業高校 キャプテンの分まで戦ってみせる

2018/05/14
  • 高校総体

県高校総体直前特集 ラグビー#03 大分工業高校

 

 長年にわたりチームを率いた安東宏明監督が3月に退き、三浦芳弘コーチが新監督に就任した大分工業。公式戦経験がほぼない新3年生主体のチームは、ようやく「型」が整ってきたところ。三浦監督は「今年のチームはまじめで忠実にプレーをこなす。だが臨機応変さが足りない」と課題を挙げる。

 

 強いフォワードが大分工業ラグビー部の伝統。強靭なパワーで自陣を押し上げ、そしてバックスへと展開するためには、攻守において状況判断を任されるスクラムハーフやスタンドオフの役割が重要。そこに不安材料が残っている。

 

 「まだ型ばかりにこだわっている。何しろ試合経験数が少ないので実践を積めば解消される。今回の合宿では尾道(広島)や高鍋(宮崎)など全国大会経験校と試合をさせてもらえるいい機会になった」と5月連休での合宿を振り返った三浦監督。「県高校総体後、夏場からが面白くなるだろう」と先を見据える。

 

 懸念材料はキャプテンでナンバーエイトの高野兼士朗(3年)が、けがで戦線離脱を余儀なくされていること。しかし、チームの誰もが「キャプテンの穴を埋める」という意識を持って日々の練習に臨んでおり、高野自身もチームのためにできる裏方の仕事を精一杯やっている。互いを思いやる気持ちがチームにいい効果をもたらしているようだ。

 

 新体制になり、まだ公式戦で勝利を挙げられていない。反則から試合の流れが崩れていく。そうならないためにも日々の生活から規律を守ることを徹底し、まずは目の前にある1勝を目指す。

 

今年も伝統のFW戦に持ち込む

 

 

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