九州高校体育大会 ホッケー女子 粘りの守備で 玖珠美山が頂点に 【大分県】

2025/06/18
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 勝負を決めたのはキャプテンの米原彩華(3年)だった。日本代表候補にも名を連ねるエースは、本来は中盤の選手。しかし、決勝では相手の厳しいマークをかいくぐるため、前線に配置された。後半13分、セットプレーのこぼれ球に反応し、冷静にゴールへ流し込んだ。「GKが出てきたので、しっかりコースを狙えた」と、チームの勝利を決定づける一撃を振り返った。

 

 試合を通して目立ったのは、チーム全体の守備意識の高さだ。春先から急成長を見せた3年生を中心に土台をつくったことが、この日の采配的中と勝利を支えた。しかし、全国を見据えれば課題も残る。江藤監督が挙げるのは「決定力」。守備に多くの時間を割くスタイルゆえ、少ないチャンスを確実にものにする精度が求められる。

 

 今大会を通じてチームの地力と団結力が示された。次なる舞台は全国高校総体。「縦に速いチームが勝てる」と江藤監督が語るように、天然芝でのスピード勝負にも磨きをかけ、全国のベスト8を目指す戦いが始まる。

 

エースの米原彩華が躍動した

 

 

(柚野真也)

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