県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】

2025/06/08
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大分県高校総体 バレーボール

6月2日 サイクルショップコダマ大洲アリーナ

男子決勝

大分南2(25-20、20-25、25-15)1大分工業

 

 県高校総体のバレーボール男子決勝は、昨年と同じ大分南と大分工業が対戦した。フルセットにもつれ込む激戦の末、大分南が大分工業を下し、2年ぶり4回目の頂点に立った。

 

 宿命のライバル対決は第1セットから互いに火花を散らした。均衡が崩れたのは中盤。高さとパワーに勝る大分南が主導権を握り、セットを先取した。続く第2セット、大分南は序盤こそリードを奪ったもののサーブミスやイージーミスが続き、徐々にリズムを崩す「負けパターン」に。流れを取り戻すことができないまま連続得点を許し、セットを落とした。

 運命を決める第3セットは、試合前にあらゆる展開を想定していた選手たちに動揺はなかった。「想定内だから大丈夫。これまでやってきたことに自信を持とう」。互いに声を掛け合い、安定したプレーで再び流れを引き寄せると、粘る大分工業を突き放した。柿原茂徳監督はサーブレシーブなど課題を挙げながらも「3年生はプレッシャーもあったと思う。その中で結果を残せたのは大きい」と評価した。

 

 決戦の舞台では、キャプテンであり、エースとしてチームをけん引した井手平夏和(なお、3年)と並び、ひときわ存在感を放ったのが宮永晃宏(3年)。真面目すぎるゆえにプレッシャーに弱い部分があったが、ブレーン(メンタル)トレーニングを経て覚醒。殻を破り、得点源として堂々の活躍を見せた。試合後には「プラス思考で臨めば自分は伸びると信じていた。まずは楽しもうと決めて試合に入った。プレッシャーに打ち勝てたのが一番の収穫」と語った宮永。全国ではさらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

 一方、決勝では本来の力を出しきれなかった井手平も「全国での目標はベスト4。みんな同じ方向を向いているが、全国で勝つには自分たちの甘いところをなくし、さらに努力を重ねる必要がある。個人としては気持ち的に攻め切れない弱さが出た。もっと点数が取れるエースになりたい」と前を向き、全国での飛躍を誓った。

 

攻守で勝利に貢献した宮永晃宏

 

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