県高校総体前特集 バレーボール男子(4)大分工業 自力を磨き直し、新戦術で頂点へ 【大分県】

2025/05/18
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 現在のチームは3年生7人、2年生10人、1年生10人。中心は2、3年生だが、1年生も九総予選で貴重な経験を積んだ。特に注目したいのが、県内では世代トップクラスの実力を誇る井野本勇斗。江崎監督は「強打を打てるし、守れるし、つなげられる。今後チームの中核になる選手」と大きな期待を寄せている。井野本以外も今回登録された1年生は全員がスターティングメンバーになっても問題ないほどの力を持っているというから心強い。もちろん、合格点には遠いと評された2、3年生も自らの課題と向き合いながら殻を破ろうと必死にもがいている。

 

 チームとしては戦術の再構築に着手。「今年はこれまで自分たちがやってきたバレーでは勝てない。相手がそれに対応する力を持っている。高さ、パワーでも差がある」(江崎監督)。詳細はまだ明かせないというが、県高校総体では新たなスタイルで躍動する姿を見せてくれそうだ。県新人大会、九総予選と大分南に遅れをとってきただけに、県高校総体の連覇は絶対に譲れない。

 

 キャプテンでセッターの山口蓮太(3年)は「自分はコートの中では司令塔。今、何ができていないのかを一つ一つ整理しながら、優勝に向けてしっかり準備を進めている」。得点源として活躍する和間志苑(しおん、同)は「目標は連覇。九総予選で生かせなかったことを実践して、必ず果たしたい」と闘志を燃やしている。

 大分工業の強さの源は、絆とチーム力。試合に出場する選手も、サポートに回る選手も、全員が一つの目標に向かって突き進み、頂点に駆け上がる覚悟だ。

 

絆とチーム力で勝利を目指す大分工業

 

 

(甲斐理恵)

 

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