県高校総体前特集 バレーボール女子(1)東九州龍谷 変わらぬ強さで「東龍バレー」を受け継ぐ 【大分県】
2025/05/05
- 高校総体
攻撃の軸と期待される鎌倉詩織(2年)も決定力と安定感が増し、頼れる存在へと成長。守備ではリベロの源田真央(3年)がチームの要を担う。冷静な判断と正確なレシーブで、相手の流れを断ち切る。「もっと自立したチームに」と語る姿勢には、勝利を支える自覚がにじむ。
4月に入学した新戦力の台頭も著しい。九州総合の県予選では1年生を積極的にベンチ入りさせ、ピンチサーバーやリリーフレシーバーとして起用。競争力と厚みが増し、「全員で戦う」東龍らしさがいっそう際立っている。試合の中でも、先輩の声かけに即応する1年生の姿が随所に見られ、日々の練習の密度と方向性の統一が伝わってくる。
伝統の継承とポジション争いが同時に進む中、東龍は新体制を確立しつつある。県高校総体は、その進化を証明する場となるだろう。目指すは日本一。その決意は、すでに一本一本のプレーに刻まれている。
新体制で総体に臨む
(柚野真也)