夏の主役たち⑫ アーチェリー女子 それぞれの思いを形にして日本一を目指す大分東明 【大分県】

2024/07/04
  • 高校総体

 石井、沢田の両エースは2年生になってから、調子が悪いなりに安定して得点を残せるようになり、調子の浮き沈みが少なくなった。それでも尽きない向上心が、高みを目指す原動力になっている。石井は「インターハイでは個人、団体で日本一を目指す。自己ベストの655点を更新して、圧倒的な差をつけたい」と自らプレッシャーを掛け、気持ちを奮い立たせる。

 昨年11月の日本代表U-18選考会で自己ベスト632点を更新した沢田は、その後スランプに陥り、フォームを崩した。「どこかで気が抜けたのだと思う。今は自己ベストを出して浮かれるようでは駄目。コンスタントに620、630を出せるような選手になりたい」と話す。

 

 試合になると練習以上の力を発揮する林は、初めての全国大会となる。「高校最後の大会になる。緊張すると思うが自分の力を出し切りたい」と3年生の意地を示す。佐藤俊太監督は「それぞれ性格もアーチェリーのスタイルも違う3人だが、試合になれば勝ちたい思いが強まり、まとまる。普段通りの力を出せば結果はついてくる」と期待する。日本一に向けて視界は良好だ。

 

勝負強さが光る林咲良

 

 

(柚野真也) 

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