夏の主役たちvol.11 卓球女子 細部の技術にこだわりベスト8を狙う明豊
2021/08/06
- 高校総体
しかし、松本香織監督は「全国との力の差は大きい。精神的な面もあるが、一番の原因は技のレベルの低さ」と甘い顔は見せない。県内では決まる攻撃が県外では決まらない、県内ではチャンスボールが返ってくるケースも県外では返ってこない、勝負の場面で点が取れない—。選手たちも、県外の強豪校との練習試合で自分たちの実力不足を自覚し、現在は実践的な練習の中で、サーブ、レシーブ、攻撃のパターンなど細かい部分を調整し、得点につながる技を磨いている。
いまだ続くコロナ禍において、現在のチームは試合の経験値が圧倒的に少ない。九州大会も中止となり、全国への不安は尽きないが、悲壮感はない。秋吉は「目標はベスト8。今は細かい技を徹底的に磨いている。どんどんレベルが上がっていると感じる。去年の先輩たちの分まで頑張りたい」、梅木は「ダブルスもシングルスも点を取って、自分がチームを勢い付けたい。流れを作って次の人に回したい」と、それぞれが全国の舞台を見据え、ひるむことなく意気込んでいる。その思いの強さが勝利の糧となるに違いない。
全国高校総体の卓球は8月13日から、富山県の富山市総合体育館で開催される。
全国高校総体ではベスト8入りを目指す
(甲斐理恵)